新型コロナウイルス感染症から国民の命を守るために 会員の皆様へお願い


新型コロナウイルス感染者が大幅に急増した時に、死亡者が急増する医療崩壊の臨界点は、「集中治療体制の崩壊」にあることは明らかです。
3月24日開催された「新型コロナウイルス対応に関する医療関係団体及び厚生労働省による協議会」(資料:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000612703.pdf)に出席し、感染爆発の局面を迎えた時に重要なことは、「集中治療体制の崩壊」を来さないことであることを伝え、広域のネットワークの重要性や、2対1看護の見直しなどを含む要望をして参りました。
これを受け、3月27日付けで、日本病院会、全日本病院協会など関係各所に通達が出されました。

新型コロナウイルス感染症の重症者が大幅に増えたときに備えた
集中治療に携わる医療従事者の養成について

http://www.hospital.or.jp/pdf/20_20200327_01.pdf

(日本病院会HPより)

重症患者管理経験のある医療職のリストアップ、ICU 等でのOn-the-Job-Training(OJT)による再教育や個人防護具の着用方法の指導などに関して、会員の皆様のご協力をお願い致します。

本邦の人口あたりのICUベッド数は、医療崩壊が起きているイタリアに比べても半分以下です。ICUベッドの有効活用のためにも皆様のご理解とご協力をお願い致します。




一般社団法人 日本集中治療医学会
理事長 西田 修