支部学術集会レポート日本集中治療医学会 第9回九州支部学術集会(沖縄)
日本集中治療医学会 第9回九州支部学術集会 |
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会 期 | 2025年6月14日(土) |
会 場 | 沖縄県市町村自治会館 |
会 長 | 梅村 武寛(琉球大学大学院医学研究科 救急医学講座) |
テーマ | ~足元から、見つめなおす~ |
H P | 公式ホームページ |

第9回九州支部学術集会は、沖縄の熱い(暑い)環境の中、300名を超える多くの参加者にお集まりいただき、盛会のうちに無事閉会いたしました。演題数も100題に迫る99題が集まり、各セッションにおいて活発な討論が繰り広げられました。大会長として、何とか責務を果たすことができたのではないかと安堵しております。
本学術集会では、「足元から見つめなおす」というテーマを掲げ、集中治療の基本に立ち返り、改めてその重要性を再認識する機会を提供することを目指しました。医師に限らず、看護師、臨床工学技士、リハビリテーション関連職、診療放射線技師など、多職種の医療従事者の方々にご参加いただきました。特に、これから集中治療の分野で活躍を目指す若い世代を念頭に、医療機器の基本を学び直すセッション「先輩から学ぶ! 多職種で学ぶ! 医療機器のイロハ」を企画いたしました。このセッションについては、集中治療領域のすそ野をより広く、より強固なものにしていくことを目標に、次回大会でも引き継いでいただきたいと考え、高須修 九州支部長とも意見を共有いたしました。
さらに特別企画として、「不可逆的全脳機能不全患者の集中治療と法的脳死判定」と題したセッションを開催し、日本集中治療医学会理事長の黒田泰弘先生にもご登壇いただきました。法的脳死判定を含む不可逆的全脳機能不全患者に対する集中治療について、理解を深めることを目的とした本セッションも、大変有意義な時間となりました。
次回、第10回九州支部学術集会は、久留米大学の高須修先生を大会長として、2026年8月22日に福岡市で開催予定です。次回大会も、九州支部の発展と集中治療の更なる深化につながる場となるよう、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
琉球大学病院救命救急センター
梅村武寛
梅村武寛