日本版敗血症診療ガイドライン2020(J-SSCG2020)特別編
COVID-19薬物療法に関するRapid/Living recommendations第5.0版改訂のお知らせ

日本版敗血症診療ガイドライン2020特別委員会 COVID-19対策タスクフォース

2022年7月15日

2019年末発生した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症COVID-19は、2020年初頭より世界中に広がり、今なお収束の兆しが見られていません。日本集中治療医学会、日本救急医学会による2学会合同の日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG)2020 特別委員会では、GRADEシステムに則ったJ-SSCG 作成の経験を活かし 、COVID-19の薬物療法に特化したliving guideline特別編を作成し、両学会のホームページで最新情報を提供し、エビデンスに基づいた診療を支援することを目指しています。

本診療ガイドラインは初版を2020年9月9日、第3版を2021年1月29日に公開しており、今回は改訂第5.0版になります。第5.0版は第4.3版までに更新停止としたCQを除く全CQで内容の改定を行っております。

なお、本診療ガイドラインは迅速作成かつオンタイム更新を実施する Rapid/Livingrecommendations です。したがって、常に最新版の情報を利用することを強くお願い申し上げます。

▼日本版敗血症診療ガイドライン2020(J-SSCG2020)特別編
COVID-19薬物療法に関するRapid/Living recommendations【第5.0版/最新】

ガイドライン本編 ver.5.0
ガイドライン付録 ver.5.0



▼バージョン履歴

バージョン 更新日 主な変更点
第5.0版 2022/7/15 第4.3版までに更新停止としたCQを除く全CQで内容の改定
第4.3版 2022/3/29 CQ10モルヌピラビル、CQ11 ニルマトレルビル/リトナビルを新たに追加、CQ2レムデシビル、CQ5 バリシチニブCQ7 抗凝固療法に関してアップデート
第4.2版 2022/2/9 CQ8 バリシチニブに関してアップデート
第4.1版 2021/11/16 CQ7の抗凝固療法を2つのCQに分け、CQ7-2(抗凝固療法の投与量)を新規に追加。またCQ9-2(ソトロビマブ)も新規に追加。
第4.0版 2021/09/09 CQ9(抗体カクテル)の新規追加、全CQの全面改訂を実施。(CQ3ハイドロキシクロロキン、CQ6シクレソニドについては本改訂版をもって更新作業を停止)
第3.2版 2021/07/12 CQ3(ハイドロキシクロロキン)のマイナーアップデート、CQ8(バリシチニブ)の新規追加
第3.1版 2021/3/30 CQ2(レムデシビル)、CQ3(ハイドロキシクロロキン)、CQ4-1(ステロイド)、CQ5(トシリズマブ)、CQ7(抗凝固療法)のマイナーアップデートを実施
第3.0版 2021/1/29 CQ4-2(ステロイドパルス療法)、CQ6(シクレソニド)、CQ7(抗凝固療法)の3つの新規CQ追加に加えて、全CQにおいて最新のエビデンスを追加し推奨を更新
第2.2版 2020/11/26 CQ2(レムデシビル)を最新のエビデンスに基づく推奨に変更
第2.1版 2020/11/06 CQ5(トシリズマブ)を最新のエビデンスに基づく推奨に変更
第2.0版 2020/10/14 ① 初版ではデキサメタゾンのみを評価したステロイドですが、複数のステロイド薬に関するエビデンスが新たに公開されたため、デキサメタゾンに限定せずメチルプレドニゾロンやヒドロコルチゾンも加えた新たな解析を行い、再評価しました。 ② 初版ではRCTが無く推奨を提示できなかったトシリズマブですが、今回新たに2本のRCTが公開となったため、追加解析を行い、再評価しました。
初版 2020/9/9


日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG2020)特別委員会
委員長 江木 盛時、小倉 裕司
理事 西田 修、久志本 成樹