U35 月例報告 2023年10月

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2023年11月14日

■座談会開催報告
特別企画 心不全×緩和ケア座談会 
・緩和ケアチームより
第7回緩和ケア座談会報告 参加者:13人
報告者:石上 雄一郎  開催日:10月25日

在宅への移行、緩和ケアの介入、どのように循環器内科医師とコミュニケーションをするか、
VAD-DT患者の対応、ケアなど多岐にわたりました。
心不全の患者さんは予後が不確実で、認識のギャップも大きいので、いつも難しいと思っています。
心不全末期の患者で塩分制限をどう行うか?という生活を見据えたケア移行もとても重要だと思います。
もし機会があればまた多施設で意見交換したいトピックだなと思いました。

・Heart Teamより
報告者:福勢 麻結子  開催日:10月25日

「心不全の緩和ケア」をテーマに緩和ケアチームとハートチームの合同座談会を行いました。
心不全は急性増悪と回復を繰り返しながら進行するため、緩和ケアの介入やAdvance Care Planning(ACP)を検討する時期が難しい。
入院だけではなく地域に戻ってからも、患者・家族がどのような治療やケアを望んでいるのかということを、多職種で考えることが必要です。
特に、在宅で過ごすStageD心不全患者では、薬剤介入や食事制限の必要性をメディカルスタッフの視点で確認することも重要です。
また、補助人工心臓(Ventricular Assist Device:VAD)の進歩により在宅でのVAD治療が可能となった一方で、長期にわたる治療から、
患者だけではなく家族・介護者の負担、経済的な問題なども伴います。VAD特有の緩和ケアの在り方も考える機会となりました。
心不全患者は増加の一途であり、緩和ケアの介入方法も多種多様です。
今後も緩和ケアチームと協力をしながら議論を重ねていきたいと思います。

第4回リハビリ座談会報告 
テーマ:「抜管後の誤嚥のリスク評価とその対応」
報告者:柳澤 佑哉  開催日:10月20日

「抜管後の誤嚥のリスク評価とその対応」というテーマで座談会を開催しました。
P T・O T・管理栄養士・看護師など多職種が参加し、それぞれの視点からの意見で議論が深まりました。
各施設での摂食・嚥下の評価方法やプロトコルの運用状況、実際に評価を行う際のコツや着眼点、
プロトコルを浸透させるための工夫などについても情報共有を行うことができました。
また、難渋している点や今後の検討課題についても議論され、挿管管理中から可能な誤嚥リスクや
嚥下能力の評価方法については今後も議論を深める必要があるとの認識でした。
今後も様々なテーマについて議論していきたいと思います。

発行者:U35プロジェクト運営委員会