支部学術集会レポート日本集中治療医学会 第7回関東甲信越支部学術集会(東京)


日本集中治療医学会 第7回関東甲信越支部学術集会

会 期 2023年7月1日(土)
会 場 ベルサール八重洲
会 長 山本 剛(日本医科大学付属病院心臓血管集中治療科)
テーマ 連続性
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2023年7月1日(土)に東京駅近くのベルサール八重洲において、日本医科大学付属病院心臓血管集中治療科山本剛会長のもと、第7回日本集中治療医学会関東甲信越支部学術集会が開催されました。新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したこともあり、4年ぶりに集合形式にて行われ、会場内は活気に溢れていました。

学術集会のメインテーマ、「連続性」にちなんだシンポジウムやパネルディスカッションが企画され、「心肺脳蘇生の連続性」、「小児PICS」、「PICS予防のための看護ケア」、多職種専門チームによる連続性を意識した「集中治療領域におけるタスクシフト/シェアの推進」など熱く議論が繰り広げられていました。多職種で構成される本学会の特徴を活かし、各企画セッションには複数の職種演者が必ず入るよう工夫されていました。また、前回の支部学術集会で好評であったプログラム「こんな症例で困っています:臨床倫理編」が連続企画として今年も組まれていました。実際に難渋した3事例について臨床倫理の4分割法を用いながら、座長、コメンテーターによる活発なディスカッションが行われ、フロアの方々も熱心に傾聴していたのが印象的でした。

私は循環器集中治療を専門としており、特別web講演「アメリカにおける循環器内科集中治療育成プログラムの現状」が日本では聞くことができない内容で大変興味深く拝聴しました。心臓移植の環境が米国とは異なりますが、本邦でのプログラム作成に参考となる講演でした。本講演は後日オンデマンド配信される予定です。 梅雨時期のために天候は今一つでしたが、参加人数は500人を超え、多職種構成学会ならではの盛り上がりが実感できた学術集会でした。
(レポート:宮地秀樹)