ごあいさつ

会長 工藤 大介
(東北大学大学院医学系研究科 外科病態学講座救急医学分野 /
東北大学病院 高度救命救急センター)
第10回 日本集中治療医学会 東北支部学術集会の開催にあたり、謹んでご挨拶申し上げます。
このたび、2026年7月25日(土)に、東北大学 艮陵会館において本学術集会を開催させていただく運びとなりました。第10回という節目の年に、会長という大役を仰せつかり、東北支部の皆さまをはじめとする多くの方々と共に、本学術集会を開催できることを心より光栄に思っております。
今回のテーマは、
「つながる力でつくる未来 — 東北からの挑戦」
といたしました。
集中治療は、多職種の緻密な連携によって支えられています。医師だけでなく、看護師、薬剤師、臨床工学技士、リハビリテーション技士、栄養士など、さまざまな専門職が患者さん一人ひとりの命と真摯に向き合い、共に治療に取り組む姿こそが、集中治療の真の強みであると感じています。
また、我々が暮らし、医療を支えている「地域」も、未来の集中治療を築くうえで欠かすことのできない大切な要素です。東北地方は広大で、各県が異なる地理的・社会的背景を持ちながらも、互いに支え合い、知見を共有しながら発展してきました。特に、互いを思いやり支え合う力は、東北地方ならではの大きな強みです。その「つながる力」こそが、東北から発信できる新しい集中治療のかたちの原動力になると信じています。
本学術集会では、日々の臨床に根ざした発表から未来志向の研究・取り組みまで、幅広い話題を共有できる場としたいと考えております。若手医療従事者の登壇や、多職種間のディスカッションの機会も積極的に設け、世代・職種・地域を越えて「つながること」が新たな知と実践を生み出す、そのような会を目指しております。
7月の仙台は、緑が美しく、街の活気と自然の調和が心地よい季節です。どうぞ多くの皆さまにご参加いただき、東北の地で実りある交流と学びの時間を共有できますことを、心より願っております。
末筆ながら、本学術集会の開催にあたりご支援くださるすべての皆さまに、深く感謝申し上げます。