日本集中治療学会第4回東海北陸支部学術集会

会長挨拶

会長 今井寛このたび、日本集中治療学会第4回東海北陸支部学術集会を2020年6月13日(土)に名古屋・ウインクあいちにて三重大学大学院医学系研究科救急災害医学講座が主催する予定でした。ご存知のように新型コロナ流行に伴い、集中治療関連の影響は過大であり、中止も考えました。理事の方々とも検討し、まずは11月28日に延期ということで三重県内での開催とし、四日市で十分な感染対策を行い、開催することを決定しました。しかし、皆様ご存知のように新型コロナの状況が今後の展開が予想できず、最終的には今回はウェブのみの開催ということになりました。二転三転して申し訳ございません。

集中治療を取り巻く環境の変化や現場の多様化は今回の新型コロナ対応においても著しく、最新の知識・情報を交換・発信する重要な会と考えておりますが、ウェブ開催ということでご迷惑おかけすることが多いとは思います。しかし、ウェブ開催での良い点も多くあると信じておりますので、多くの方々のご参加、皆様方のお力が必要であります。多くのご協力をしていただいておりますが、開催に関してさらなるご理解・ご協力いただきますよう、お願いいたします。

本学術集会のテーマとして『温故知新』を掲げ、これからの集中治療の責務を認識・実践できる学術集会となるよう、企画を誠意進めております。論語に記された「温故而知新、可以為師矣」(昔のことを研究してそこから新しい道理を得ることができたなら、その人は師として仰がれる資格がある)と言う意味合いも含め、テーマとさせていただきました。今回の新型コロナにおいてもスペイン風邪のことが引き合いに出されております。その中で現在までのことを学び、さらに新しい知見を得て、将来若い方々にも多くの分野でその師となっていただきたいという願いです。ご理解・ご協力いただきますよう、お願いいたします。

日本集中治療学会第4回東海北陸支部学術集会 
三重大学大学院医学系研究科救急災害医学教授 今井寛