ご挨拶


   まず、東日本大震災において被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。また、一刻も早い復興を祈っております。


   第56回日本集中治療医学会近畿地方会総会は、2011年7月9日(土)、大阪において開催させていただきます。


   今回は震災後間もない時期でもあり、被災のためあるいは被災者支援のため多 忙な日々を過ごしておられる先生方も多いと存じます。しかし、集中治療を支える種々の専門領域における医学の進歩、さらにはそれらを総合的・協調的に活用 することで初めて達成される集中治療のための医療システムの改善は、非常に多くの人々に対する恩恵として還元できるものであると信じ、そのための学会活動 はこのような状況下でも積極的に行うべきと考えましたので、本近畿地方会総会は予定どおり開催させていただくこととしました。


   本会においては、特に6つのテーマを取り上げ、パネルディスカッションの形 式で十分に討論していただくこととしました。これらパネルディスカッションにおいては、それぞれの領域に常日ごろから強い関心をもち、疑問や提案をおもち の先生方にプランナーとなっていただき、座長・演者の先生方に思う存分討論していただけるように構成を工夫していただきました。さらに、これらのテーマに ついては、多くの医師・看護師・その他コメディカルの先生方が日々の業務のなかで常に関心をもち、それぞれの意見をおもちであろうと考えています。そこ で、パネルディスカッションの会場へは、単に聞きに来るというよりは、積極的に議論に参加するために足を運んでいただきたいと願っています。会場全体が一 丸となって討論することで、各テーマがもつ問題点に対して何らかの解決の糸口が見えるようになることを、本会の成果として期待したいと思います。


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