集中治療医学−現況と、そして、未来へ

 

21世紀における集中治療医学のテーマは
患者の尊厳と治療の進歩です

 

先進的治療手段として、臨床医学の一分野にたつ集中治療医学。
臓器別に発展してきた臨床医学をさらに、横断的・総合的な全身管理の医療として、躍進的な進歩、発展を続けています。

 

集中治療医学の主題は、脳や心臓、肺、肝臓、腎臓など、生体の重要な臓器機能の不全に対する病態の解明と治療です。そして病理生理を充分理解した上で、それぞれの臓器機能をどのように維持し、また回復させるか、ということが重要な研究課題です。

 

最も困難な病態のひとつが、重症感染症です。単一臓器不全から多臓器不全に、おちう悪循環を招く因子としての感染症が重大な位置を占めているのです。
これをいかに予防するか−集中治療の大きな命題です。

 

生命危機に瀕した患者、そしてその患者の心のよすがともなり得る、より人間的な医療、そして重症患者を回復させ社会復帰させる喜びが、集中治療医学を最高の水準と未来を指向してやまない医療として、前進・発展させていく原動力となるにちがいありません。

 

設立から現在まで

昭和49年 ICU研究会が発足
昭和51年 査読制度を有する研究会誌("ICUとCCU"、後の準機関紙)を発刊
昭和54年 会則制定し日本集中治療医学会と改称、以後、年1回の総会を開催
昭和64年 第5回世界集中治療医学会議を日本(京都)にて開催した(参加者2000人)
平成元年 書類審査及び試験による専門医制度を発足させた
平成5年 査読制度を有する日本集中治療医学会機関紙を発刊した
平成7年 日本集中治療医学会会則の細則を改め、全国7ブロックに分けて、各ブロック毎に地方会を設置、年1回の地方会開催を定めた
平成10年 第25回日本集中治療医学会総会を東京国際フォーラムにて開催予定
(自治医科大学集中治療部教授 窪田達也)
テーマ「21世紀における集中治療医学とは−患者の尊厳と治療の進歩」

 

日本集中治療医学会会員数: 正会員(医師) 4,348名
看護部会員 1,408名
準会員 267名
(平成11年9月現在)

 

back.gif (331 バイト)    top.gif (188 バイト)