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日本集中治療医学会 第10回東海北陸支部学術集会

ごあいさつ

日本集中治療医学会 第10回東海北陸支部学術集会
会長 川崎 達也
(静岡県立こども病院 集中治療センター センター長)

 この度、日本集中治療医学会第10回東海北陸支部学術集会の会長を拝命しました静岡県立こども病院集中治療センターの川崎達也と申します。2026年9月5日(土)に静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」を会場として本学術集会を開催させていただくにあたり、ご挨拶申し上げます。

 集中治療は近年の目覚ましい進歩と医療における貢献が認知された形で、COVID-19パンデミック後の2022年に医師届出票の診療科名に追加されました。また、同年日本専門医機構により集中治療科がサブスペシャルティ領域として認定されたことも、皆様の記憶に新しいところかと拝察します。このように集中治療領域の社会的なプレゼンスが向上する中で、補助循環に代表される先端的なテクノロジーの側面には頻繁にスポットライトが当てられるようになっています。しかしそれだけではなく、日常の集中治療は多職種の連携による地道な努力の積み重ねであることを社会に発信してゆくことも、学会の重要な使命であると存じます。

 そこで、本学術集会のテーマは「重症が最重症に陥る前に」といたしました。このテーマは私の集中治療の信条であり、なおかつ、私が長年わが国での導入と普及に取り組んできた院内迅速対応システム(rapid response system, RRS)の基本的なコンセプトにも通ずるものです。重症患者を早期に認知し、速やかに院内外の適切な施設に搬送・集約して適切な集中治療を提供することこそ、合併症を最小限に抑えて最良のアウトカムを得るための最善の方策であることは論を俟ちません。本学術集会ではさまざまな職種による合併症予防の取り組みも取り上げたいと考えています。

 日本集中治療医学会学術集会が第54回から5月開催に移動することを考慮し、本学術集会は例年よりも遅めの9月開催に設定させていただきました。まだ残暑厳しい時期ではございますが、天候に恵まれれば会場から雄大な富士山が望めるものと期待しております。また、本学術集会への参加を足掛かりとして、ぜひご家族やご友人とともに静岡県に宿泊していただき、県内各地の豊富な観光地も楽しんでいただきたいと思います。

 参加者の皆様にとって実りの多い学術集会となるよう、関係者一同鋭意準備を進めてまいります。
 当日は多くの皆様に会場でお会いできますことを楽しみにしております。