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日本集中治療医学会

日本集中治療医学会
第6回
東海北陸支部学術集会

ごあいさつ

教授 松田直之

テーマ:集中治療の連携と前進

第6回東海北陸支部学術集会 会長
日本集中治療医学会 理事
名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野
教授 松田直之

 日本集中治療医学会は1974年に設立され、1976年より準機関誌、1994年より機関誌、2013年からは英文機関誌 Journal of Intensive Care(JINC)を発刊し、現在、一般社団法人として集中治療の診療・教育・研究に寄与しています。独自に運営されていた集中治療地方会は、2017年より支部会として調整され、本体である日本集中治療医学会と連携した運用となっています。この支部会の一つの重要な役割は、地域の特性に基づいた「集中治療の創生と運用」です。各地域に根ざした集中治療システムを中央へ提言し、中央と連携し、集中治療のあり方を日本全体として考え、刷新していくことになります。現在、7つの支部が中央本体と連携し、全国中央学術集会が1つ、そして支部学術集会が7つとして、日本集中治療医学会による集中治療学術集会が年間での合計8つとして運営されています。
 此の度、日本集中治療医学会第6回東海・北陸支部学術集会を、2022年6月11日(土)の現地開催(名古屋大学医学部)、そして2022年6月11日(土)〜7月10日(日)のWEBオン・ディマンドとして開催します。現在、日本における集中治療は、その安全性と高い質の管理が期待されています。この背景として、病院機能評価として、高度急性期施設および急性期施設における集中治療室(intensive care unit:ICU)の整備が必要とされています。そのために日本集中治療医学会は、ICUの施設基準を明確とすることに尽力しています。また、集中治療専門医をはじめとして、看護、臨床工学などの領域においても集中治療専門制度の発展に尽力しています。
 第6回東海・北陸支部学術集会のテーマは、「集中治療の連携と前進」です。集中治療は、新型コロナウイルスなどの新興感染症の管理にとどまらず、大きく重要な課題と育成を抱えています。集中治療は高度急性期医療および急性期医療等における「最後の砦」として、周術期術後重症管理、5疾病5事業としての重症管理、重症感染症管理、災害対策、テロ対策、多臓器不全管理、再生医療導入、移植医療、その安全性、管理システム、学術性の基盤形成と進化が課題です。テーマ「集中治療の連携と前進」は、高度急性期/急性期医療における集中治療室(intensive care unit:ICU)における医療従事者の連携と前進を唱える提案です。
 今回、特別講演5講演、教育講演34講演(オン・ディマンド配信)、シンポジウム/パネルディスカッション8セッション(名古屋大学医学部)、そして一般演題(WEB登録・優秀演題賞選出あり)を、東海・北陸支部会で企画しました。
 全国より、医師、看護、臨床工学、薬学、リハビリテーション、栄養、さらには行政、病院経営/病院執行の皆さま、さまざまな皆さまに第6回東海・北陸支部学術集会に御参加いただき、集中治療に関する「東海・北陸からの全国への発信」とさせて頂きます。東海・北陸の皆さまにはもとより、現在の集中治療を知りたい全国の皆さまにご参加いただき、第6回東海・北陸支部学術集会を充実した内容として発信したいと考えております。皆さまの御参加、そしてこれからの集中治療の発展への礎、御尽力いただけますよう、深くお願い申し上げます。第6回東海北陸支部学術集会を、皆さまと共に開催させて頂きます。