日本集中治療医学会第6回関西支部学術集会

日本集中治療医学会 第6回関西支部学術集会

実技プログラムのご案内

お願い:実技プログラムにのみ参加される方も、学術集会への参加申込が必要です。参加受付にて参加費をお支払いください。講演会場にお入りいただく際には必ず学術集会の名札を着用してください。

1)早期離床シミュレーションセミナー「多業種で共有する早期リハビリテーションの実践と実情」

重症患者のリハビリテーションを安全で効果的に進めるためには、チームが円滑に機能することが重要です。本セミナーでは、高度なチームワークが求められる重症患者の早期リハビリテーションを成功されるためにチームとして知っておくことが望ましい評価やリハビリテーション手順、そして状態の変化時の対応などについて、シミュレーションを通して一緒に学び、考えていきます。

シミュレーション講習では、模擬症例に対してチーム(医師、看護師、理学療法士)で早期リハビリテーションを実際に実施します。介入前の評価、どこまで離床を進めるか、血圧低下などのイベントへの対応についてインストラクターと参加者でディスカッションしながら進行していきます。正しい方法を学ぶだけではなく、ディカッションを通して他職種や他施設チームがどのように考えているのかを知ることができると思います。

ICUにおけるリハビリテーションチームをもっと活動的で効果的なチームにするためのノウハウや実臨床の取り組みについて、共有できれば幸いです。

(参加方法)下記URLより事前にお申し込みください。当日の飛び込み参加も可能ですが、参加人数を把握するために事前のお申し込みにご協力ください。チーム(6名以内)での参加をお勧めしますが、おひとりでのご参加も歓迎です。
事前申込締切: 7月14日(木)17:00
お申し込みはこちら
※セミナー参加には学術集会の参加が必須となります。当日、参加受付で参加費をお支払いください。

2)会長企画:ワークショップ「気管切開後の患者に対する電気式人工喉頭を用いたコミュニケーションツールとしての実際の使用方法と有用性について」

昨今COVID-19が猛威を振るうなか、人工呼吸器管理になる症例が急増している現状がある。治療経過においては長期鎮静状態を避け、早期リハビリテーションを実施することや声帯機能の温存するために、2週間以上の長期にわたる人工呼吸管理が必要な場合は、気管切開術を選択する場合も多い。気管切開後のコミュニケーションは患者や患者家族、医療者にとって非常に重要な課題である。現在読唇や文字盤の使用、筆談が一般的なコミュニケーションツールであるが、これらの手段は患者と医療者の間に訴えや理解の誤認、タイムラグが生じる等不十分なコミュニケーションとなることも少なくない。

一方、頭頸部がんで喉頭摘出術を施行し、永久気管孔を増設した患者のコミュニケーションツールとして上記以外に電気式人工喉頭を用いることがある。電気式人工喉頭とは声帯振動の代わりに電気的振動を機器から喉頭部あるいは頬部から口腔に送ることで発声を可能にする福祉機器であり、喉頭摘出後の患者におけるコミュニケーションツールとして確立されている。気管切開後の患者でも電気式人工喉頭による電気的振動により発声が可能となる可能性が考えられるが、これまでそのような報告はない。

今回は気管切開患者を想定した電気式人工喉頭の実際の使用方法の説明や体験を通して有用性について議論を深め、ICU在室中ならびにICU退室後を見据えた患者のQOLを改善する一つの手段となりえることを期待したい。

(参加方法)下記URLより事前にお申し込みください。当日の飛び込み参加も可能ですが、参加人数を把握するために事前のお申し込みにご協力ください。
事前申込締切: 7月14日(木)17:00
お申し込みはこちら
※セミナー参加には学術集会の参加が必須となります。当日、参加受付で参加費をお支払いください。