2014年2月27日(木)~3月1日(土)
    国立京都国際会館 グランドプリンスホテル京都
    会長:氏家良人

会長挨拶

第41回日本集中治療医学会学術集会開催のご案内

第41回日本集中治療医学会学術集会
会長 氏家 良人
(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 救急医学専攻分野)

会長:氏家良人

2014年2月27日(木)、28日(金)、3月1日に京都国際会館とグランドプリンスホテル京都で第41回日本集中治療医学会学術集会を開催します。
本学術集会が古都・京都で開催されることは初めてのことです。梅の開花には少し早い時期ですが、春の兆しを感じられる頃です。会場は春の装いを感じられるようにしたいと思っております。京都には多くの世界遺産、国宝である寺社仏閣があり、また、祇園、四条河原町、京極市場、京野菜、京漬物など食の文化も豊富であり、学術集会の後の疲れを癒してくれるものと思われます。学会員また集中治療に興味のある方の多くの参加を心より期待しております。

2014年の学術集会から大きく変わる点がいくつかあります。本学会は、2013年の社員総会で集中治療に関与する医療者はすべて正会員になることが決まりました。それを受けて、これまでは医師、看護師、臨床工学技士の3つの職種別演題申し込みであったものを、テーマやカテゴリーごとの申し込みとします。それから、これまで厚くて持ち運ぶことが大変であった抄録集を廃止して、抄録はiPadやスマートフォンのアプリとして提供いたします。また、たくさんの興味ある特別講演や教育講演などが自分の発表と重なっていて参加できないことが多々あります。学術集会参加者には、できるだけ多くの講演をオンデマンド提供し、学会場で聞くことができなかった講演を後からでも聞けるようにしたいと思っております。

第41回学術総会のメインテーマは、“マルチプロフェッショナルの心、技、知を集めて-”としました。集中治療は、初期のころの術後ICUやCCUに加え、救命救急のICU、小児ICU、内科系ICUなど広く分化してきております。また、真の集中治療は医師と看護師だけで行えるようなレベルのものでなく、臨床工学技士、理学療法士、薬剤師、歯科医、栄養士など多くの医療職(マルチプロフェッショナル)が、プロの心・情熱(スピリット)を持って、プロたる技術と知識を持って、瀕死の重症患者の救命に向かう必要があります。チーム医療とそれぞれの高い質が求められます。メインテーマには、そのような意味を込めました。

本学術集会では、本学会、日本麻酔科学会、日本救急医学会の3学会理事長による鼎談を行い今後の集中治療のあり方を論議します。また、集中治療の基本である呼吸・循環管理、集中治療における鎮静、鎮痛、栄養管理、感染対策、臨床倫理など広範なテーマを取り上げます。国際的な面では、毎年、日本と韓国で交互に行われる韓国集中治療医学会(KSCCM)との合同コングレスを最終日に開催します。また、米国、オーストラリア、ヨーロッパ、韓国、タイ、台湾などと専門医制度やICUの機能評価を検討します。インドネシア、ミャンマーからも医師をお招きします。また、日本蘇生科学シンポジウムを行い、2015年の心肺蘇生ガイドライン変更の方向性を探ります。

是非、多くの皆様が京都に集い、集中治療とそれに関わるテーマについて討論していただきますようお願い申し上げます。                  

2013年4月1日

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