日本版敗血症診療ガイドライン2020(J-SSCG2020)特別編
COVID-19薬物療法に関するRapid/Living recommendations の公開

日本版敗血症診療ガイドライン2020特別委員会 COVID-19対策タスクフォース

2019年末発生した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症COVID-19は、2020年初頭より世界中に広がり、今なお収束の兆しが見られていません。COVID-19 患者の多くは無症状または軽症で経過しますが、高齢者や基礎疾患を持つ感染者を中心に一部重症化し、致死的な経過をとります。その病態は、肺炎を契機とする重症呼吸不全が主ですが、凝固障害・多臓器不全なども呈し、そのメカニズムは十分に解明されていません。
全世界でロックダウンなど感染症制御のために強力な政策が実施され、医療現場においてもCOVID-19患者の救命に向けた診療行為が日夜展開されています。社会的インパクトの大きさと緊急性を背景に、種々の薬物療法に関しても日々さまざまな質の臨床エビデンスがプレプリントジャーナルやトップジャーナルに発表されています。この玉石混淆のエビデンスが存在する中で、意思決定のために必要な確実性の高いエビデンスを取捨選択するために割くことができる時間は臨床医には限られているかも知れません。
そこで、日本集中治療医学会、日本救急医学会による2学会合同の日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG)2020 特別委員会では、GRADEシステムに則ったJ-SSCG 作成の経験を活かし 、COVID-19の薬物療法に特化した特別編を作成し、両学会のホームページで最新情報を提供し、エビデンスに基づいた診療を支援することを目指すこととしました。本特別編(9月9日公開版)作成には、両学会から10名のタスクフォースメンバーが参加し、学会外よりコアワーキングメンバー(GRADE methodologist)として相原 守夫先生に参加いただきました。
なお、本診療ガイドラインは迅速作成かつオンタイム更新を実施する Rapid/Living recommendations です。したがって、常に最新版の情報を利用することを強くお願い申し上げます。


▼日本版敗血症診療ガイドライン2020(J-SSCG2020)特別編
COVID-19薬物療法に関するRapid/Living recommendations

【本編】 【付録】


2020年9月9日
日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG2020)特別委員会
委員長 江木 盛時、小倉 裕司
理事 西田 修、田中 裕