ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

-868-FP-367 集中治療室運用に関する一考察 特定集中治療室管理料1 算定前後の検討から1)岐阜大学附属病院 医療安全管理室、2)岐阜大学附属病院 集中治療部門、3)岐阜大学附属病院 高度救命救急センター、4)湘南鎌倉総合病院熊田 恵介1)、吉田 省造2)、中野 通代2)、鈴木 浩大2)、名知 祥2)、中野 恭子2)、村上 啓雄2)、豊田 泉3)、小倉 真治3)、福田 充宏4)【目的 方法】G 大学附属病院(614 床)集中治療部門(6床:高度救命救急センター含まず)は主として周術期管理ならびに院内急変患者に対応している。同部門では平成27 年度から特定集中治療室管理料1 算定を開始した。算定前後における集中治療室入室患者に関わる諸状況から、より効率的 効果的かつ安全な集中治療室運用について考察する。【結果】平成26年度(算定前)ならびに平成27年度(算定後)の集中治療室入室患者を対象とし比較検討した。入室患者数は算定前62.8件/月、算定後70.3件/月であり(以降、算定前: 算定後で記載)、在室日数は3.05 日、2.74 日、APACHEII スコアは13.7 ± 6.1、13.3 ± 5.6、病床稼働率は69.0%、69.6%であった。インシデント件数は4.8件/ 月、4.3件/月で報告内容はドレーン チューブ関連が多くレベル等には違いを認めなかった。なお、集中治療室加算算定率は61.0%、69.8%であった。【考察】入室患者数は増加傾向であるもインシデント件数 内容には変化は認めていない。効率的 効果的かつ安全な集中治療室の運用には集中治療専門医による患者管理のみならず重症度に応じた柔軟な看護配置ならびに臨床工学技師の役割は重要である。また円滑なベットコントロールには入退出基準の徹底、手術室ならびに救命救急センター集中治療室との連携、急変対応に備えた院内システムの構築も必要となる。特定集中治療室管理料1加算により、さらに質の高い医療の提供と医療安全の視点からの検討が求められる。