ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

-719-CP57-4 ベッドサイドにおけるPICC 挿入でのカテーテルの迷入について神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科岡澤 佑樹、是永 章、川上 大裕、植田 浩司、下薗 崇宏、美馬 裕之、山崎 和夫【はじめに】末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)は従来型の中心静脈カテーテル(CVC)に比べ迷入やループ形成などの頻度が高いとされ、挿入をX 線透視下で行うかベッドサイドで行うかは議論のあるところである。今回、ベッドサイドでPICCを挿入された患者におけるカテーテルの迷入について後方視的に検討した。【対象・方法】2012年1 月から2014年3 月までに当院においてベッドサイドでPICC を挿入された患者を対象に穿刺部位、迷入の有無について後方視的に検討した。【結果】対象患者は163 例(右上腕穿刺86 例、左上腕穿刺77 例)であり、迷入は9 例(5.5%)で認めた。迷入部位は同側の内頸静脈が6例(右上腕穿刺4例、左上腕穿刺2例)、同側の橈側皮静脈が1例(右上腕穿刺)、対側の鎖骨下静脈が1例(右上腕穿刺)、上大静脈で反転していたものが1 例(右上腕穿刺)であった。迷入に伴う合併症はなく、右内頸静脈への迷入を認めた1 例のみ翌日にX 線透視下で挿入されたが、他8 例は2 回目の挿入でいずれも上大静脈へ留置できた。【考察】カテーテルの迷入はCVCが1-2%であるのに対し、ベッドサイドでのPICC挿入では10-30%程度と報告されており、迷入部位は同側の内頸静脈が多いとされる。同側の内頸静脈への迷入を防ぐ方法として穿刺部位と同側方向へ頸部を屈曲し下顎を下げることや、PICC挿入時に内頸静脈をエコーで確認することで至適位置へ誘導できると報告されている。今回の検討でも同側の内頸静脈への迷入が多く、これらの方法で至適位置へ留置できた可能性がある。また今回の検討では迷入に伴う合併症はなく、9 例中8 例は2 度目の挿入で至適位置へ留置できたことから、PICC挿入をベッドサイドで行うことの妥当性はあると考えられる。CP57-5 集中治療領域における末梢静脈挿入型中心静脈カテーテルの位置づけ1)掛川市・袋井市病院企業団立 中東遠総合医療センター、2)名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野松島 暁1)、小林 孝臣1)、大林 正和1)、淺田 馨1)、松井 智文1)、松田 直之2)【目的】重症疾患を管理する際には、中心静脈カテーテルは不可欠なデバイスである。一方で、留置の際の安全性を担保することもまた不可欠である。近年はその安全性という観点から、末梢静脈挿入型中心静脈カテーテル(peripherally inserted centralcatheter, PICC)が注目されている。そこで、当院で留置したPICC について調査した。【方法】2014年4 月1 日から2015年3 月31 日までに、救命救急センターで留置したPICC の留置症例を対象とし、いくつかのデータについて後方視的に検討した。【結果】対象期間にPICC を挿入した症例は24 例であった。全ての症例で非透視下に留置された。対象疾患は消化器疾患が多く10例に、続いて敗血症性ショックと外傷が5 例ずつ、呼吸器疾患が2例、中枢神経疾患と悪性腫瘍が1例であった。留置した目的で最も多いのは静脈路確保で10 例、次いでショックに対するカテコラミン使用を目的に7例、TPN目的が4例、電解質補正目的が1例であった。留置部位は全て上腕尺側皮静脈で、そのうち20 例が右側に、残りの4 例が左側から留置された。留置に必要とした時間の記録は少なく、準備から含めて平均34 分であった。【考察及び結論】中心静脈カテーテルを留置する際、その第一選択の血管は右内頸静脈とされている。しかし、特定の状況下では内頸静脈からの留置が困難であることがある。内頸静脈を選択した場合と比較すると、留置のために必要な時間が長い傾向があるが、その安全性と患者の負担を考えた場合には十分に選択肢となり得る。それを踏まえ、当院で中心静脈カテーテルを留置する部位の候補として、順番に右内頸静脈、上腕尺側皮静脈、腋窩静脈としている。ただ、日本で使用できるPICC にはいくつか問題点があり、それらが改良されればより簡便に、かつ安全に留置できる中心静脈カテーテルとなるだろう。CP57-6 集中治療室において苦慮するベットコントロールへの新たなる試み1)昭和大学藤が丘病院 麻酔科、2)昭和大学藤が丘病院集中治療室奥 和典1)、高野 洋2)、樋口 慧1)、篠田 威人1)、桑迫 勇登1)当院における集中治療室はICUとCCUからなり、ベット総数は14床である。ICUでは主に術後や院内急変の患者を収容している。CCU では院内、院外問わず心血管系急変患者を収容している。 ICUとCCU それぞれのベット数を決めていない。急性心筋梗塞などは冬季に発生が多く集中治療室におけるCCU ベットの割合が多くなる。そのため満床時、術後の患者や院内急変の患者が集中治療室に入室できない事があった。 また、open ICU であるため患者情報は主治医のみが把握している。夜間において満床時、院内外急変の受け入れを行う際に患者の重症度の判定が出来ず、しばしば在室患者の転出に混乱が生じる事が見受けられた。そのため集中治療室における新たなベットコントロールの試みを行った。 限られた医療資源に対してそれらを最大限の活用する事を目標とし、満床時には日中において麻酔科医、循環器内科医、集中治療室在中看護師で連携を図り、各科に対して患者の情報提供を行ってもらい患者の重症度を判定する事とした。判定に伴い満床時にはHCU や一般病棟への転床の順番づけを行った。 また定期手術後の患者の受け入れの際、満床時においては麻酔科医がリーダーシップを取り、各科患者の状況を加味して入室患者を選定する事とした。 これら試みにより満床による集中治療室入室拒否は1.62 人/ 月から1.06 人/ 月と減少した。しかし今回の取り組みは有効であったが入室拒否は無くならなかった。今後は各科医者並びにコメディカルを含めたさらなる協力体制の構築が必要であると思われる。また相対的に重症度が低くても集中治療室での管理を継続すべき患者も他病棟に転棟している事も考えられるため、今後転棟先での評価が必要であると思われる。