ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

-607-CP1-4 当院におけるRapid Response Systemに関するデータ集積と解析の現状調査名古屋市立大学 大学院医学研究科 麻酔科学・集中治療医学分野仙頭 佳起、平手 博之、佐野 文昭、米倉 寛、加藤 利奈、吉澤 佐也、太田 晴子、田村 哲也、草間 宣好、祖父江 和哉【背景】院内迅速対応システムであるRapid Response System(RRS)は4つの要素で構成される。Afferent Component(起動要素)とEfferent Component(対応要素)については研究報告が多い。一方で、Patient Safety/ Process Improvement Component(システム改善要素)とGovernance/ Administrative Component(指揮調整要素)については報告が少ない。システム改善要素と指揮調整要素においてはデータ集積と解析が重要となるが、当院のRRS もこれらに関する評価は後回しになっている。【目的】当院RRSのデータ集積と解析の現状を把握し、RRS体制改革のための検討材料とすること。【対象】2013年2月から2015年8 月までの31ヶ月間におけるRRS 活動。【方法】以下の項目を後ろ向きに検討。(1)集積の院内実績(2)集積の院外実績(3)解析の院内実績(4)解析の院外実績。【結果】RRS 起動は45 件。(1)電子カルテシステム内の症例テンプレートの構築。テンプレート起動は100%。記録の完成率は90.6%。完成率は経時的に減少していた(15 件毎に平均95.0% → 90.0% → 86.3%)。(2)「RRSオンラインレジストリ」への参加。レジストリへの症例登録は93.3%。起動から登録までの遅れに経時的な変化はなかった(初期登録を除いて11 件毎に平均48.2 日→ 58.9 日→ 56.5 日)。(3)電子カルテシステムにおけるRRS症例検索一覧機能の構築。院内ワーキンググループでの報告4回。病院幹部への報告なし。(4)学会発表は5件。国内論文は1件投稿中。【考察】<集積>環境は十分整備されたが、記録内容は不完全であり劣化傾向であった。<解析>環境は整備途中であり、解析は限定的であった。<今後>啓発と教育による記録完成度の向上と、集積したデータの系統的な解析を進めることが課題である。CP1-5 ICU再入室例の原因に関する検討1)日本医科大学 千葉北総病院 救命救急センター、2)日本医科大学付属病院 高度救命救急センター阪本 太吾1)、齋藤 伸行1)、柴田 あみ1)、岡田 一宏1)、益子 一樹1)、本村 友一1)、八木 貴典1)、原 義明1)、松本 尚1)、横田 裕行2)【目的】ICUからHigh Care Unit(HCU)および一般病棟へ転室後に再びICUへの入室を要する例、または救急外来からHCUへ入院後にICUの入室を要したという「予期せぬICU入室例(以下、ICU再入室例)」がある。その原因を明らかにすることを試みた。【対象】2013年4月から2015年3月までの間に、HCUおよび一般病棟からICUへ入室した例を、診療録より後方視的に調査した。【結果】研究期間中にICU入室した全症例825例のうち、58例(7%)がICU再入室例であった。ICU再入室例は男性47例、女性11例、平均51.4 歳で、来院時診断は外傷46例、敗血症6例、消化管出血6 例だった。再入室の理由は「病態の悪化に伴う全身管理」が26例(45%)、「入院病棟またはICU退室時期の不適切な判断」が18 例(31%)、「予定手術後の全身管理」が11例(19%)、「予期せぬ心停止」が3 例(5%)であった。「不適切な判断」18 例のうち、「ICU 退室時期の判断」に関わるものが10 例、「入院病棟の判断」に関わるものが4例、「診断の遅延」によるものが4 例であった。また、そのうち17例(94%)が入院またはICU退室48時間以内の「早期再入室例」であった。【考察】ICU再入室例のうち、31% が「ICU 退室または入院時の不適切な判断」が原因と考えられ、ICU 入室基準またはICU 退室基準を是正することで、入院後またはICU退室後早期のICU再入室を減らせる可能性がある。CP1-6 当院におけるRRS 運用の現状とその問題点社会医療法人慈泉会 相澤病院 集中治療科池田 武史当院は新型救命救急センターを擁する502床の急性期病院である.院内急変対応システムは以前まではコードブルーシステム(以下CB)のみであったが,CPR を要した症例の約半数に急変前の増悪兆候が出現しており,その予後は不良であった事,また当院はJoint Commission International(以下JCI)認証を取得しており,その中で急変対応チームのさらなる整備を求められた事などを背景として,筆者を中心にRRS立ち上げを決め,平成26年8月から仮運用を開始し,ここまでの経緯については第42回日本集中治療医学会学術集会で発表した.仮運用開始前に院内全体の勉強会を3 回開催し運用を開始したが,1年が経過した段階でRRS要請件数はわずか5件にとどまった.この期間にも6 件のCB要請事案が存在しており,十分に機能しているとはとても言えない状態であった.そこでRRSメンバーでのミーティングの中で,RRS 要請件数が伸びない理由を検討した結果,・院内にRRS の概念が全く浸透していない(存在すらも知られていない)・要請することにためらいがある・主治医との関係性など多数の意見が挙げられた.これらを元に,院内へRRSの概念を浸透させるための取り組みを行った.これらの一連の取り組みはこれらかRRS立ち上げ・運用を計画している施設の参考になるかと考え,主に運用に関する障害,注意点などを報告する