ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

-467-O37-4 JSEPTIC DIC study報告:敗血症性DIC に対するアンチトロンビン製剤の効果1)北海道大学病院 先進急性期医療センター、2)大阪府立急性期・総合医療センター 救急診療科、3)東京慈恵医科大学附属病院 集中治療部、4)東北大学大学院医学系研究科 救急医学分野、5)自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部、6)大阪大学病院 集中治療部、7)産業医科大学 救急医学講座早川 峰司1)、工藤 大介4)、齋藤 慎二郎3)、内野 慈彦3)、山川 一馬2)、飯塚 悠祐5)、讃井 將満5)、滝本 浩平6)、真弓 俊彦7)【目的】敗血症性DICに対するアンチトロンビン製剤(TM)の投与効果を検証する。【方法】2011年1月から2013年12月の3年間にsevere sepsis/septic shock を理由にICU に入室した3195 名から、以下の3 段階のサブグループで施設情報、患者背景、治療内容を使用したpropensity score を算出し、propensity score matching 解析を実施した。(1)DIC 患者1847 名中、715 名にAT が投与され(AT 群)、1132 名には投与されていなかった(C 群)。(2)AT値をDay1 に測定しているDIC 患者1041 名中、AT 群は509 名、C 群は532 名。(3)Day1 のAT 値が70%以下のDIC 患者815 名中、AT 群は450 名、C 群は365 名。【結果】Matchedgroup はそれぞれ、(1)428 組、(2)275 組、(3)212 組作成された。院内死亡率に対するオッズ比は、それぞれ(1)0.906(95 %CI: 0.69-1.19,P=0.48)、(2)0.94(95%CI: 0.65-1.34, P=0.71)、(3)1.09(95%CI: 0.73-1.64,P=0.68)であった。【結語】敗血症性DIC に対するATの投与は死亡率の低下と関係を認めなかった。O37-5 重症敗血症に関連したDIC に対するアンチトロンビン製剤とトロンボモジュリン製剤の併用効果の検討大分大学 医学部 麻酔科・集中治療部荻原 洋二郎、安田 則久、後藤 孝治、中村 尚子、横尾 あずさ、佐々木 美圭、大地 嘉史、安部 隆国、山本 俊介、北野 敬明【目的】これまでDIC に対するトロンボモジュリン製剤と他の抗凝固薬を併用した効果に関する報告は少ない。当施設では敗血症に関連したDIC に対しては、トロンボモジュリン製剤とアンチトロンビン製剤を併用することが多く、その併用効果について後方視的に検討する。【方法】2007年から2012 年の間に当院ICUに重症敗血症のために入室し、DICに対して抗凝固療法を行った患者を対象とした。アンチトロンビン単独投与群(AT群)とアンチトロンビン+トロンボモジュリン併用群(AT+rTM群)に分けて、治療0 日目と7 日目の急性期DIC スコア、SOFA スコア、血小板数、AT ‐ III 値、PT-INR、D-dimer、白血球数、CRP の変化、DICの改善率、28日生存率について両群間で比較した。また、Cox回帰分析を用いて、トロンボモジュリン併用が有意な28日予後の予測因子であるかを調査した。【結果】対象症例数は、AT群44例、AT+ rTM 群63例となった。急性期DIC スコア、SOFA スコア、AT ‐ III 値、PT-INR、CRP は両群ともに治療0 日目と比較して治療7 日目に有意に改善した。白血球数に関しては両群とも有意な改善は認めなかった。血小板数およびD-dimer はAT+ rTM群で治療7 日目に有意な改善を認めたが、AT群では有意な改善を認めなかった。28日死亡率に関しては、AT+rTM群でAT群に較べて有意差はなかったものの死亡率が低下する傾向を認めた(P=0.066)。また、Cox回帰分析では、28 日予後との有意な関連を認めたのは治療0 日目のSOFAスコアであり、rTM併用投与は有意な予後予測因子とは言えなかった。【まとめ】トロンボモジュリン併用により、アンチロンビン単独に比べてより早期に血小板数の増加およびD-dimerの低下が認められた。トロンボモジュリン併用により有意差はなかったものの死亡率を低下する傾向は認めた。トロンボモジュリンの予後改善効果に関しては今後の検討課題である。O37-6 JSEPTIC DIC study報告:敗血症性DIC 治療方針の転帰への影響1)東北大学大学院 医学系研究科 救急医学分野、2)東京慈恵医科大学附属病院 集中治療部、3)北海道大学病院 先進急性期医療センター、4)自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部、5)大阪府立急性期・総合医療センター 救急診療科、6)大阪大学病院 集中治療部、7)産業医科大学 救急医学講座、8)Japan Septic DIC study group工藤 大介1)、早川 峰司3)、内野 慈彦2)、讃井 將満4)、山川 一馬5)、飯塚 悠祐4)、滝本 浩平6)、齋藤 慎二郎2)、真弓 俊彦7)、Japan Septic DIC study group8)【目的】重症敗血症に合併するdisseminated intravascular coagulation(DIC)(敗血症性DIC)に対して、DIC 治療薬投与が患者の転帰を改善するかどうかは明らかではない。敗血症性DICに対する施設の治療方針が転帰へ影響するかを検討した。【方法】42施設による多施設後ろ向き研究で集積した、重症敗血症の診断で入院した3195 例を対象とした。DIC治療によって下記の2群に分けてICUおよび院内転帰への影響を検討した。重症敗血症患者に対して、DIC治療薬であるアンチトロンビン、遺伝子組換えトロンボモジュリン、タンパク分解酵素阻害薬、ヘパリンのうち少なくとも1種類の薬剤を50%以上の患者に投与した施設の患者をAggressive 群(23 施設、1670 例)、50%未満の投与だった施設の患者をNon-aggressive 群(19 施設、1525 例)とした。ICU 死亡もしくは院内死亡を目的変数として、DIC治療方針のほかに施設特性、ICU入室経路、患者背景、重症度、既存疾患、感染部位、来院時の血液凝固検査値などを説明変数として、ロジスティック回帰分析による多変量解析を行った。【結果】Aggressive群とNon-aggressive群でICU生存退室1347例(80.7%)vs. 1214例(79.6%), P=0.46、病院生存退院 1121例(67.1%)vs. 1027例(67.3%),P=0.90と差はなかった。Aggressive群は、ICU生存退室に対してオッズ比(OR)1.34[95%信頼区間(CI)1.08-1.65], P=0.007、病院生存退院に対してOR 1.34[95%CI 1.11-1.60], P =0.002であり、独立した予測因子であった。【結論】敗血症DICを積極的に治療した施設では生存率良好と関連があり、DIC治療薬投与が転帰を改善する可能性がある。