ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

-438-O23-1 JSEPTIC DIC study報告:重症敗血症における乳酸値の推移と予後1)さいたま赤十字病院 救命救急センター 救急医学科、2)東京ベイ・浦安市川医療センター 救急科、3)北海道大学病院 先進急性期医療センター早川 桂1)、本間 洋輔2)、早川 峰司3)、佐藤 啓太1)、五木田 昌士1)、勅使河原 勝伸1)、田口 茂正1)、清田 和也1)【背景】重症敗血症において、乳酸値と予後の関連が指摘されている。Surviving Sepsis Campaign Guideline2012 においても乳酸値正常化が治療目標のひとつとして掲げられている。【目的】乳酸値の推移に関連する因子および予後を検討する。【対象】多施設共同後向き観察研究JSEPTIC DIC studyに登録された重症敗血症患者のうち乳酸値測定の行われた患者を対象とした。【結果】対象症例は2319 例であった。Day1 よりもDay3 の乳酸値のほうが院内死亡率をより反映した(AUC Lactate Day1:0.579、Day3:0.709)。Day1 およびDay3 で乳酸値4mmol/l をcut off として群分けし、多変量ロジスティック解析を行った。乳酸値がDay1からDay3にかけて上昇することに関連する因子は、APACHE2高値、血液培養陽性、WBC低値、フィブリノゲン低値、renalRRT実施あり。一方で乳酸値が低下することに関連する因子はAPACHE2低値、血液培養陰性、低用量ステロイド使用なし、renalRRT 実施なし、感染部位尿路、PT 低値、AT 高値であった。【結論】重症敗血症において乳酸値は予後を反映した。APACHE2score、血液培養陽性の有無、renalRRT実施の有無は乳酸値の推移と独立して関連した因子であった。口演 23 多臓器不全・敗血症④ 2月13日(土) 13:30~14:30 第2会場O23-2 重症敗血症診療におけるICU 専従医の意義1)前橋赤十字病院 高度救命救急センター 集中治療科・救急科、2)JSEPTIC DIS Study Group藤塚 健次1)、小倉 崇以1,2)、小橋 大輔1)、劉 啓文1)、宮崎 大1)、中村 光伸1)【背景】敗血症は感染に起因する全身性炎症反応を来した救急疾患であり, 臓器不全やショックを伴う重症敗血症は死亡率も高く,その多くがICU にて治療が施される. 本邦のICUは専従医を従事させたClosed ICUと, 従事させていないOpen ICUに大別される.近年のICUでは、敗血症に対して血液浄化療法や体外循環の導入、厳重なモニタリング下における輸液蘇生等が行われており、ICUに医師を専従させる施設もある。しかしこれまでに、敗血症診療におけるClosed ICUの意義について検討した文献は見受けられない. 本研究では, 敗血症診療におけるICU専従医の意義について検討する.【 方法】多施設共同後ろ向き観察研究. 2011年1月から2013年12月までの間に入院した16歳以上の重症敗血症の患者を対象とし, 対象者の背景や重症度, 治療経過について33の臨床項目にについて調査. Closed ICUが生存退院に対する独立寄与因子になりえるかを多変量Logistic 回帰分析にて検討した. 【結果】対象患者は2699人. Closed ICU 群の生存退院率はOpen ICU 群との単純比較にて有意差は認めなかったが(66.3% vs 65.3%, p<0.59), 多変量解析にて患者背景や重症度等を調整した結果, Closed ICUは生存退院に対する独立寄与因子であった. 【結論】専従医を従事させたClosed ICU は, 敗血症患者の予後を改善する可能性がある. 本検討では、生存退院に寄与するClosed ICU 内における治療項目も検討し、報告したい。O23-3 敗血症性ショックに対するPMX-DHP療法の生命予後に関する多施設検討: JSEPTIC DIC study group解析結果1)福岡大学病院 救命救急センター、2)福岡大学 ライフイノベーション仲村 佳彦1)、清見 文明2)、星野 耕大1)、川野 恭雅1)、水沼 真理子1)、市来 玲子1)、石倉 宏恭1)はじめに: 敗血症性ショック患者に対するpolymyxin B-immobilized fiber column direct hemoperfusion(PMX-DHP)(以下PMX)療法の生命予後に関する効果は未だ議論の渦中にある。今回我々は敗血症性ショック患者に対するPMX の生命予後に関して検討を加えたので報告する。対象と方法:対象はJSEPTIC DIC study group の多施設後ろ向き検討に登録された敗血症性ショック患者である。なお、今回の検討はSOFA循環動態スコア3以上の患者を敗血症性ショックと定義した。患者をPMX施行群(PMX群)とPMX 非施行群(non-PMX 群)の2 群に分類したのち、ICU 搬入時の重症度、血液検査所見、感染部位、起因菌種からプロペンシティスコア(PS)を算出し、PSによる1:1マッチングを行い、2群間のICU、院内死亡率を比較した。結果:対象症例は1754 例(PMX; 522 例、non-PMX; 1232例)であった。マッチングにより、各群320 例が解析対象となった。両群間のICU 死亡率に有意差は認めなかった(PMX; 24.4 %, non-PMX; 25.9 %, p=0.650)が、院内死亡率はPMX群がnon-PMX 群と比較して、有意に低かった(PMX; 33.1 %, non-PMX; 43.4 %, p=0.01)。結語: PMXは敗血症性ショック患者の生命予後を改善する可能性がある。