ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

-805-FP-178 デクスメデトミジンが有効であった心室性不整脈の一症例1)大阪医科大学附属病院 集中治療部、2)大阪医科大学 麻酔科学教室服部 一生1)、日下 裕介2)、出口 志保2)、三原 良介1)、大地 史広1)、今川 憲太郎1)、下山 雄一郎1)、門野 紀子1)、日外 知行1)、梅垣 修1)【背景】心室性不整脈に対して、カテーテルアブレーション(RFCA)、CRTD治療までの間にβブロッカーのみでは効果が不十分であった症例にデクスデメトミジン(DEX)が有効であった症例を経験したので報告する。【症例】17歳、男性。幼少期に拡張型心筋症、左室緻密化障害と診断された。自宅でVFとなり、蘇生成功し当院入院となった。入院後electrical stormが次第に強くなり、第13病日にICU入室となった。ICU入室後から更にランジオロールを3~10μg/kg/minで開始した。第14病日に一回目のRFCAを施行したが、翌15病日もVF/VT stormは治まらず、CRTD治療をしてからの2回目のRFCAが心外膜アプローチで予定された。第16病日、ランジオロールの増量でも心室性期外収縮(PVC)の頻度が減少しないため、交換神経抑制目的でDEX を0.2~0.5μ g/kg/h で併用するとPVC の頻度が著しく減少した。第18 病日、全身麻酔下にCRTD 植え込み術を施行した。第51病日、他院で心外膜アプローチでRFCAが施行され、第83病日軽快退院した。約1ヶ月後、再びCRTDの除細動が頻回となり、救急搬送された。抗不整脈薬投与で治まらず、気管挿管、鎮静下にICU入室となった。鎮静後、ランジオロールを併用するとPVCの頻度は減少した。3日後に抜管したが鎮静薬の中止とともにVF/VT storm状態となり、DEXを0.2~0.5μ g/kg/hで併用すると改善した。【結論】Dexの鎮静作用と交感神経抑制効果により心室性不整脈が抑制できたと考えられる。FP-179 自殺目的のキョウチクトウ服用によるジギタリス様作用に対して救命できなかった一例1)関西医科大学附属枚方病院 神経内科、2)大阪府済生会野江病院 救急集中治療科豊島 千絵1,2)、鈴木 聡史2)、清水 導臣2)、増茂 功次2)、日下 博文1)夾竹桃(キョウチクトウ、学名:Nerium oleander var. indicum)はインド由来の常緑低木であり本邦では屋外の観葉植物として一般的であるが、ジギタリス様の有毒成分をもつことが知られている。症例は62 歳の女性で、既往歴にうつ病と高所墜落による脊髄損傷がある。自殺を目的にキョウチクトウの葉を煎じて服用し、気分不良を訴えたため服用約3時間後に救急搬送された。来院時の心拍数は30台と著明な徐脈を認めたが血圧は保たれていた。意識レベルはJCS2-30であり、瞳孔は縮瞳していた。経胸壁心臓超音波検査では明らかな壁運動の異常は指摘されず、心不全の兆候は認めず、モニター心電図では洞性徐脈であった。キョウチクトウを服用したことを家人より確認し、キョウチクトウによる中毒と診断した。硫酸アトロピンで脈拍管理を行いつつ、経鼻胃管から活性炭を投与した。搬送後30分より血清カリウムが徐々に上昇したためグルコース・インスリン療法を行ったが、更に上昇を認めた。搬送後6時間頃から心室補充調律となったため経静脈心室ペーシングや経皮的心肺補助装置を用いた全身管理も行ったが、多臓器不全に至り搬送後約19時間で死亡した。死後判明した血清ジギタリス濃度は0.51ng/mlと感度以上であった。この経験を踏まえ、若干の文献的検討を加えて報告する。FP-180 心室頻拍・心室細動のトリガーとなる心室性期外収縮に対しランジオロールが有効であった2 症例東京医科大学病院 循環器内科大西 将史、齋藤 友紀雄、石井 絢子、小林 紘生、大滝 裕香、矢崎 義直、山下 淳、里見 和浩、五関 善成、山科 章症例1:70 歳台男性。4 年前にホルター心電図にて20 連の非持続性心室頻拍を認め、ビソプロロールを内服するも、徐脈のため中止されていた。今回、突然の動悸と胸部不快感が出現し、救急搬送となった。来院時心拍数200 回/分の単形性持続性心室頻拍認めたが、意識は清明で、血圧も保たれていた。リドカインは無効でアミオダロンの静脈投与にて一時的に停止するも、心室頻拍を繰り返した。ランジオロールを投与したところ、心室頻拍は減少した。アミオダロンとビソプロロールを内服し、その後は心室頻拍を認めなかった。精査の結果、心室瘤を伴う肥大型心筋症と診断し、植え込み型除細動器(ICD)を植え込んだ。症例2:30歳台男性。特発性心室細動蘇生後、ICD植え込み状態であった。心室細動ストームとなり緊急入院となった。入院後も単形成の心室期外収縮をトリガーとし心室細動を認めた。ランジオロールを開始したところ、心室性期外収縮は減少した。ビソプロロール内服に変更し、その後は心室細動を認めなかった。心室頻拍・心室細動のトリガーとなる心室性期外収縮に対し、ランジオロールが有効であった2 症例を経験したため報告する。