ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

-658-CP27-1 Open ICUにおける人工呼吸器患者に対する早期離床の実態調査1)パナソニック健康保険組合 松下記念病院 看護部 集中治療室、2)パナソニック健康保険組合 松下記念病院 看護部 集中治療室、3)パナソニック健康保険組合 松下記念病院 麻酔科、4)パナソニック健康保険組合 松下記念病院 腎不全科中島 貴志1)、小松 良平2)、趙 崇至3)、安田 考志4)【目的】当院集中治療室(以下:ICU)はABCDE バンドルに沿った管理を目指し2012年よりRass を使用した鎮静管理を始めたが、早期離床には統一した介入がなされていない。今回は早期離床に対しての後方的調査を行い、現状把握や課題の抽出を行う。【対象】2013.4.1~2015.4.31までの脳幹障害を除く24時間以上人工呼吸器装着患者。【倫理的配慮】当院の臨床研究倫理委員会の承認を得て実施【方法】診療記録、看護記録から離床が可能と考えられる時期(以下:離床可能日)を抽出し、実際の離床実施時期(離床実施日)との誤差を調査する。離床可能日は日本リハビリテーション医学会診療ガイドライン:リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドラインのリハビリテーションの中止基準の項目を使用。40度以上のヘッドアップ坐位、端坐位、車椅子、歩行を離床の項目とする。【結果】対象者は51 名。入室中に離床可能基準を満たす対象者は39名(76.5%)、離床実施した対象者は41名(80.4%)であった。離床可能日までの平均日数は4.8(± 2.8)日、離床実施日までの平均日数は5.9(±3.2)日でありp=0.55と離床可能日と離床実施日の有意差はなかった。また、離床可能日以前に離床実施した症例は13例。全例で有害事象の発生はなかった。【考察】離床可能日と離床実施日に有意差はなく、患者の状態に合わせて早期離床を行えていると考えられる。しかし、離床項目の到達度をSchweickert WD ら(2009)と比べると端坐位、車椅子、歩行のいずれも到達日数は2.6~4.7日遅く、達成件数も全てにおいて10~20%の差があり。また、プロトコルによる視標を使用することでより早い介入ができる可能性が示唆された【結論】離床可能日と離床実施日に有意差はなかった。端坐位以上の件数が少なく到達までの日数も長かった。ポスターCP 27 鎮静・鎮痛・せん妄・早期離床② 2月12日(金) 15:00~16:00 CPポスター会場CP27-2 当院ICU、HCUにおける早期リハビリテーションの現状把握と今後の展望公立豊岡病院 但馬救命救急センター藤井 俊紀、山根 堂代【はじめに】早期リハビリテーションは、専門職を中心としたチーム医療で実施していく動きが見られる。当院ICU・HCU では、医師・看護師が主体となり取り組んでいるが、その効果は不明である。現状を明らかにすることで、今後のリハビリテーションを実施するための一要因となると考える。【目的】当院ICU・HCUでの早期リハビリテーションの現状を明らかにする。【方法】平成26 年度の当院ICU・HCUでの敗血症・クモ膜下出血(以下SAH)患者の入院日数、在室日数、リハビリテーション開始時期、内容、人工呼吸器装着日数、酸素投与日数、重症度を診療録より後方視的に調査した。【倫理的配慮】個人情報は匿名とし、研究データに関して厳重に管理し、他に転用しない。【結果】対象数はSAH患者39名、敗血症患者46名であった。SAH患者のリハビリテーション開始時期は、看護師が入室後1 日目(SD± 0.79)、専門職は4 日目(SD± 2.3)であった。敗血症患者において看護師は入室1 日目(SD ±0.79)、専門職は4 日目(SD ±2.3)であった。また敗血症患者症例で看護師が離床を実施するも、一方で専門職が床上リハビリテーションを実施している症例が4例あった。入院日数はSAH45日(SD±30.1)、在室日数10日(SD±4.6)、人工呼吸器装着日数2日(SD±0.7)、酸素投与日数2日(SD±3.74)となり、敗血症患者は入院日数24日(SD±30)、在室日数4.5日(SD±4.6)、人工呼吸器装着日数3日(SD± 3.74)、酸素投与日数2 日(SD±5.39)となった。【考察】看護師と専門職の開始時期の相違は、オーダリングによるシステム的な問題があり、ICU入室時に、リハビリテーションオーダーを定期業務とすることにより患者による開始時期の相違がなくなると考える。患者重症度に関わらずリハビリテーションの開始システムを確立することが必要と考える。【結論】看護師が早期に取り組んでいるが、専門職へのアプローチに時間を要した。CP27-3 離床に対する視覚的アプローチの効果からみる今後の課題の検討久留米大学病院 高度救命救急センター杉島 寛、平野 友裕、後藤 祥平、高田 清佳、梅木 道、中島 仁美、坂本 照夫【はじめに】早期の離床は、人工呼吸器装着期間、ICU 在室日数を減少することが明らかとされ、その重要性がうかがわれる。しかし、久留米大学病院高度救命センター(以下当センター)では、平成26 年4 月入院患者の離床調査で、約50%に離床の停滞を認めていた。この要因の一つとして、看護師の人数が多く、離床に対する認識が統一できていないことが考えられた。そこで、段階的なアプローチの第1段階として、患者の離床状況が一目で把握できるステップアップ表を作成し、視覚的なアプローチを目的として導入した。今回、その効果を検証し、今後の課題を導き出すこととした。【対象と方法】対象:平成26年10月1日から平成27 年3 月31 日に当センターに搬入され入院期間が3 日以上かつ、離床基準に該当した患者195 名。方法:ステップアップ表を導入した1 月1 日を基準とし、前後3ヶ月で離床に要した期間、リハビリ介入期間、離床が停滞状況について調査し統計処理を行った。【倫理的配慮】久留米大学倫理委員会の承認後、調査を開始した。【結果】ステップアップ表導入前後では、離床期間(p=0.177)・リハビリ介入期間(p=0.398)ともに有意差を認めなかったが、リハビリ介入率は導入前:47.42%、導入後:67.35%であった。また、離床が停滞した患者の割合は導入前51.55%、導入後46.90%であった。【考察・結論】離床期間とリハビリ介入期間に有意な変化をみとめなかったが、リハビリ介入患者と離床停滞患者の割合の減少を認め、一つの効果として考えられる。しかし、専従の理学療法士の在籍を考えると更なる効果が期待でき、停滞率の減少とリハビリ介入率の向上が課題に挙げられる。チーム医療では、情報の共有化と業務の標準化がいわれて、現状では、理学療法士と連携を強化するシステムが存在していない。そこで第2段階として、理学療法士や医師と情報共有し、連携が強化できるシステムを構築するための取り組みが必要である。