ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

-418-O13-1 術後ドレーンのミルキングによる陰圧の測定と看護師が行うミルキングの実態報告東京都立多摩総合医療センター 看護部 看護科田地 勝利、布施 健太、諸星 優子、阿部 拓実1.はじめに術後ドレーンは、閉塞予防の目的でミルキングを実施しているが、手技を詳細に規定したものはなく看護師個人の主観で実施している。ミルキングによる陰圧を明らかにした先行研究はないため、安全で効果的に実施されているのか検証する必要があると考えた。そこで、ミルキング手技に関する実態と陰圧の変化について明らかにしたため報告する。2.研究目的看護師が実施するドレーンのミルキング手技の実態と陰圧の変化を明らかにする。3.研究方法1)期間:平成26年5月~平成27年2月場所:A 病院ICU病棟対象: 看護師14名2)陰圧測定器を作成し、ミルキング時の陰圧について測定する。3)ミルキングの手技をビデオにて撮影し実態を調査する。4)粘膜を損傷しない吸引圧(26.6Kpa)を参考に、26.6kpaを超えないミルキングの長さを検証する。4.倫理的配慮A病院看護部倫理委員会で承認を得て、研究対象者に書面・口頭で説明し同意を得た。5.結果1)ミルキングによる陰圧の最大値は55.8kpa、最小値は2.7kpaであった。2)看護師が実施するミルキングの手技は統一されていなかった。3)ミルキングの長さを8cm 以内に設定すれば、粘膜を損傷しない吸引(26.6Kpa)を越えなかった。6.考察本研究では、環境条件や使用器具などの条件を統一したが、看護師によりミルキングの陰圧に大きな差を生じていた。これは、ミルキングに関するビデオ調査から、手技や手順が統一されていないことが要因であると考える。看護に関する文献において、ミルキングの原理や手技について明確に記載されたものが見当たらないため、個々の経験や主観により実践されている。効果的なミルキングによる安全なドレーン管理を実施するためには、ミルキング手技の統一が必要であると考える。7.結論1)ミルキングにより生じる陰圧は実施者により差がある。2)ミルキングの手技は統一されていない。3)ミルキングする長さを設定することにより過剰な陰圧が制限できる。口演 13 看護技術・ケアの工夫 2月12日(金) 11:00~12:00 第9会場O13-2 気管挿管チューブ内のバイオフィルム形成の現状調査1)社会医療法人 雪の聖母会 聖マリア病院 E-ICU・CCU、2)社会医療法人 雪の聖母会 聖マリア病院 集中治療科佐野 香織1)、片原 美香1)、田中 陽子1)、木下 葉介1)、藤田 敬生1)、爲廣 一仁2)、財津 昭憲2)【目的】4 年前までは人工鼻と閉鎖式吸引セットと1 日数回の気管内トイレッティングで気道管理をしていたが、トイレッティング不要論が出されてからトイレッティングは自然消滅した。4 年間は問題なく過ごせたが、今回気道熱傷患者の気道管理中に挿管チューブ内に形成されたバイオフィルムの押し込みであわや窒息死となりかけた重篤な気道トラブル症例を経験した。そこで、気管チューブ内バイオフィルム形成の現状を調査したので報告する。【方法】トラブル後の気管挿管管理した患者全員の挿管期間と挿管チューブを縦割りにしてバイオフィルムがチューブ先端から何cm付着しているかを調べた。【結果】現在まで16名の症例を検討した。平均挿管日数=4.7±3.3日、バイオフィルム形成長=20±8cmで、バイオフィルムは極早期にしかも、対数曲線状に形成されている。【結論】閉鎖式吸引と人工鼻だけではバイオフィルム形成阻止には不十分である。O13-3 スマートポンプR を使用したカテコラミン製剤のシリンジ交換における循環動態の変化の検証弘前大学 医学部附属病院 ICU村岡 祐介、堀谷 あゆみ、山口 智子、赤牛 留美子、橋場 英二【目的】当院ICUでは、平成26 年にスマートポンプRを導入しており、カテコラミン製剤のシリンジ交換時の血圧と脈拍のデータを収集し、循環動態の変化について検証する。【意義】スマートポンプRの使用による循環動態の変化を臨床的に検証した先行研究はなく、薬剤交換時の安全性や効率性の根拠が明確ではない。そこで、スマートポンプRを使用したカテコラミン製剤のシリンジ交換における血圧と脈拍のデータを収集し、検証することは医学的に意義がある。【倫理的配慮】弘前大学医学部附属病院医学研究科倫理委員会の承認を得ている。【対象・方法】ICUでカテコラミン製剤が投与されている成人患者の内同意が得られた者15名(血圧はn=13、脈拍はn=12)を対象とした。シリンジ交換にあたってのプロトコールは(1)カテコラミン製剤のシリンジ交換の連動時間は30分とした。(2)カテコラミン製剤の交換は100:0から0:100に連動して交換される(トータル量が100%となる)。(3)モニターに記憶された連続データより収集し、記録する。データは交換時間から連動時間30 分間、交換終了後15 分間の血圧と脈拍を、1 分毎に収集する。交換直前の血圧、脈拍と交換後の値を、繰り返しのある―元配置ANOVA とBonferroniの事後テストを用いて比較検討した。P < 0.05 を有意差ありとする。データは平均±標準偏差(SD)とする。【結果】血圧、脈拍はシリンジ交換時の値と比べ、交換中も交換後も有意な変化を認めなかった。交換時の収縮期血圧は110mmHg ± 20、交換中19 分後に最も低下し収縮期血圧は101mmHg±23(SD)である。いずれも昇圧剤の使用に至った事例はなかった。【結語】本研究において、スマートポンプR を使用したカテコラミン製剤のシリンジポンプ交換時に、急激な循環変動をきたし、昇圧剤を使用した事例は生じなかった。よって、安全なカテコラミン製剤のシリンジ交換方法の一つと考えることができる。