ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

-333-CR8-7 急性期患者におけるFFP 投与と急性期出血に関する前向き観察研究=PLATEAU=の紹介と参加施設の募集神戸大学医学部附属病院 麻酔科江木 盛時、長江 正晴、溝渕 知司新鮮凍結血漿製剤(frozen fresh plasma: FFP)は、凝固因子補充による出血傾向の治療および観血的処置時の出血予防を目的に使用される。生理的な止血効果を期待するための必要なPT(プロトロンビン時間)%は、20~30%程度であるとされ、PT―INRが1.5 以上にならないと,FFP 投与の凝固能に対する効果はないと考えられている。(Transfusion 2005;45:1234-5 )。厚生労働省の輸血指針におけるFFP の輸血基準は、(1)PT-INR 2.0 以上あるいは、PT% 30%以下,(2)APTTの上限値の2 倍以上, 3)低フィブリノゲン血症(100mg/dL未満)とされている。これらの基準は急性期患者以外の患者を含めた包括的な指針であり、敗血症患者・多発外傷患者・重症術後患者などの急性期患者におけるFFP投与基準として適当であるかどうかは検討されていない。ガイドラインにおいても、FFP投与に関しては、記載が存在しないか、エキスパートの意見として提案がされている。急性期患者における出血性合併症の発生は、患者予後悪化と強く関連する事を考慮すると、急性期患者におけるFFP投与と出血性合併症発生に関するエビデンスの蓄積が必要と考えられる。急性期患者におけるFFP 投与と急性期出血に関する前向き観察研究(PLATEAU)は、ICU に48 時間以上滞在する重症患者を対象に、FFP の予防的投与がMajor bleeding 発生に与える影響を検討する多施設前向き観察研究である。本演題では、その研究計画を報告する。PLATEAU studyに興味がある先生方と共に研究を遂行出来ることを祈念している。= PLATEAU studyで集積する予定の情報=・患者情報(年齢・性別・体重・身長・ICU 入室理由・APACHE II)・輸血の有無(濃厚赤血球輸血・血小板輸血・クリオ製剤輸血・フィブリノゲン製剤投与)・FFP 投与の情報(投与単位・投与タイミング・投与理由)・抗凝固薬および抗線溶薬の使用の有無・日常診療で測定された凝固検査(PT・APTT・フィブリノゲン・血小板数)・ICU入室中の出血性合併症の有無・ICU入室後28 日後の患者状態CR8-8 アジア諸国のICU スタッフにおけるストレスと燃え尽き症候群の調査徳島大学大学院 救急集中治療医学中瀧 恵実子、西村 匡司【背景】ストレスは緊張や重圧の感覚、燃え尽き症候群は感情の疲弊、自我喪失、達成感の喪失を含む多面的な徴候と定義される。医療職は他の職種と比較し、燃え尽き症候群が40%多いという報告がある。特にICUで働く医師や看護師は重症患者の治療に加え、倫理的に難しい判断が必要な患者の死に遭遇する機会が多いなど、ストレスが多く燃え尽き症候群になりやすい可能性がある。燃え尽き症候群の発症に影響するのは仕事量のみではなく組織的要因(ICUのポリシー、患者/看護比など)、個人的要因(年齢や性別、結婚、教育水準、経験年数など)が考えられる。さらに文化や経済力などの違いもストレスの多寡や燃え尽き症候群の発症に影響を与える可能性がある。アジア諸国のICUで働く医師や看護師のストレスや燃え尽き症候群の実態把握や多国間比較を行い、職場環境改善に役立てることを目的としアンケート調査による研究を企画した。【対象と方法】対象はICU で6ヶ月以上働いている医師または看護師である。除外対象はNICUまたはPICU 勤務、勤務歴が6ヶ月未満とした。アンケート項目は「全般的情報」、「燃え尽き症候群の危険性」および「強いストレスの危険性」から成り、回答者はウェブサイト上のアンケートへ回答する。回答は匿名で収集され、本研究の中央機関であるAsian Critical Care Clinical trialsが管理、解析を行う。集計結果は各国のコーディネータに提供される。【評価項目】主要評価項目はストレスおよび燃え尽き症候群の頻度と程度。副次評価項目はストレスおよび燃え尽き症候群に関わる組織的および個人的危険因子である。ストレスおよび燃え尽き症候群が診療ガイドラインを遵守しないことの潜在的な原因となっていないか評価する。【進捗状況】徳島大学病院臨床研究倫理審査委員会で承認されアンケート調査を開始する予定である。