ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

-331-CR8-3 人工呼吸療法に関する疫学研究A cross-sectional study on mechanical ventilation practices in Japan: MVP investigation1)日本医科大学千葉北総病院 救命救急センター、2)自治医科大学さいたま医療センター 集中治療部齋藤 伸行1)、讃井 将満2)背景:人工呼吸器に発展の結果、選択できるモードは多岐にわたるが、その手順は施設ごとで異なっている。今回、我々は本邦における人工呼吸療法の実態を調査することを目的に1日横断的研究を行った。方法:倫理員会により承認を受けた49ICU(41施設)において任意の3日間における午前8時における18 歳以上の人工呼吸器装着患者を調査した。研究期間:2014 年7月から2015 年9月まで。結果:調査日において1522人がICU に入院中であり(ICU占有率:80%)、人工呼吸装着患者は549人であった。解析可能であった491人の平均ICU 入院日数は5日(中央値), 人工呼吸期間5日であった。人工呼吸開始の理由では、急性呼吸不全(73.7%)が最も多く、急性呼吸不全では術後患者が40%を占めていた。人工呼吸器からの離脱(以下,離脱)を企図していなかった患者(347人)において、もっとも採用されていた人工呼吸器モードは、spontaneous support(PS)モード(37.8%)であった。呼吸器モードの選択は、ICUタイプや病院所在地域で不均一性を認めた。離脱を企図していた患者(135人)の70%でPS モードが使用されていた。結語:離脱時期にかかわらず、PSモードが最も人工呼吸器モードとして採用されていた。本邦の人工呼吸療法の実践には、明らかな不均一性が存在していた。UMIN000012749.CR8-4 人工呼吸患者における酸素投与に関する多施設観察研究(ABOVE study)のPreliminary resultの報告ABOVE study investigators(ABOVE study)人工呼吸の大きな役割は、酸素を生体に供給し、二酸化炭素を体外に排泄することである。近年、hyperoxia(高酸素血症)とICU患者の予後悪化との関連が報告されている。しかし、本邦の人工呼吸患者における酸素投与法に関する疫学情報はほとんど存在しないため, 人工呼吸中の酸素投与の現状やその予後との関係に関する検討はいまだ行われていない。また、重症患者における酸塩基平衡に関する研究は多くは一施設の後ろ向き研究であり、人工呼吸法に関する情報を伴ったものは存在しない。”人工呼吸患者における酸素投与と酸塩基平衡変化に関する多施設観察研究;ABOVE study”は、本邦の多施設において、人工呼吸器設定と血液ガス分析および酸塩基平衡に関する情報を集積し、人工呼吸を要する集中治療患者における現在の人工呼吸法、酸素療法および酸塩基平衡の現状を明らかにし、患者予後との関係を検討する前向き研究である。ABOVE study のPreliminary result の報告を報告する。