ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

-266-SY22-1 メタ解析:閉鎖式気道吸引は人工呼吸器関連肺炎の発症予防に関連あるか?1)倉敷中央病院総合診療科、2)浦添総合病院救命救急センター栗山 明1)、藤永 潤1)、馬越 紀行1)、髙田 忠明2)【背景】閉鎖式気道吸引(CTSS)が開放式気道吸引(OTSS)と比較して、人工呼吸器関連肺炎のリスクを減少させるかどうかはまだ議論の余地がある。CTSSとOTSSを比較したランダム化比較試験のメタ解析を行った。【方法】PubMed, the Cochrane Central Register of Controlled Trials, Web of Science, Google Scholarおよび臨床試験レジストリから該当するランダム化比較試験を検索した。最終検索日は2014 年10 月27日に行った。言語による制限は設けなかった。人工呼吸器関連肺炎の発症を主アウトカムとして、CTSS とOTSS を比較したランダム化比較試験を対象とした。副次アウトカムは死亡率と人工呼吸期間とした。ランダム効果モデルを用いてメタ解析を行った。Trial Sequential Analysis(TSA)も感度分析として行った。結果はリスク比(RR)と95%信頼区間(CI)で表記した。【結果】1929 名の対象者を含む16 件のランダム化比較試験を対象とした。OTSS に比較して、CTSS は人工呼吸器関連肺炎の発症を減少させた(RR 0.69; 95 % CI 0.54?0.87; Q= 26.14; I2= 46.4%)。OTSSと比較してCTSSは死亡率減少(RR 0.96; 95 % CI 0.83?1.12;Q= 2.27; I2 = 0.0 %)や人工呼吸器期間短縮(WMD -0.45days; 95 % CI -1.25 to 0.36; Q= 6.37; I2 = 5.8 %)には関連しなかった。TSAの結果、人工呼吸器関連肺炎発症の20%のリスク比減少のエビデンスは無かった。本研究の限界としては、対象となった研究が詳細を述べていなかったこと、結果として質の低い研究と評価せざるを得なかったことが上げられる。【結論】現在のエビデンスに準拠するのであれば、人工呼吸器関連肺炎の発症に関して、CTSSはOTSS に劣らないことが示唆された。しかし、この結果を実証もしくは反証するために質の高い研究が必要である。 当日は研究の過程を含めて説明する。シンポジウム 22 2月13日(土) 8:00~9:50 第13会場Systematic reviewを行うときの問題点と解決法SY22-2 重症急性膵炎における蛋白分解酵素阻害薬の動注療法に関するシステマティックレビュー1)慶應義塾大学医学部 内科学(消化器内科)、2)神戸大学医学部附属病院 麻酔科、3)国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科、4)自治医科大学附属さいたま医療センター 集中治療部堀部 昌靖1)、江木 盛時2)、佐々木 満仁3)、讃井 將満4)目的重症急性膵炎に対するプロテアーゼインヒビターの持続的局所動注療法の効果に関するシステマティックレビューとメタアナリシスを行った。方法検索単語として"Pancreatitis” と“Regional arterial infusion" を用い、PubMed、医中誌にて文献検索を行った。成人の重症急性膵炎においてプロテアーゼインヒビターの持続的局所動注療法の効果を検討している全ての言語の論文を対象とした。結果検索された371の論文から抄録、本文を参考とし、本研究の目的に合致する8つの観察研究と、2 つのランダム化比較試験が選ばれた。8 つの観察研究においてはプロテアーゼインヒビターの持続的局所動注療法は死亡率(オッズ比; 0.40,p=0.0001)と外科的な処置(オッズ比; 0.22, p < 0.0001)の両方のアウトカムに対して有意に下げていた。2つのランダム化比較試験においては、死亡率(リスク差; -0.12, p=0.33)と外科的な処置(リスク差; -0.14, p=0.16)の両方のアウトカムに対して有意差を認めなかった。 結論プロテアーゼインヒビターの持続的局所動注療法は重症急性膵炎において死亡率と侵襲的処置の必要性を下げる可能性がある。しかし、今回の結果を検証するには大規模な多施設研究が必要である。