ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

-203-EL31岡山大学病院 臨床工学部林 久美子 近年、集中治療室における重症患者の早期リハビリテーションが重要視されている。その目的は身体運動機能の維持・改善、呼吸機能の改善、せん妄予防であり、退院後の日常生活活動(activity of daily living : ADL)、生活の質(quality of life:QOL)の改善も念頭に置く必要がある。しかし、重症患者は血行動態も不安定であり、様々な生命維持管理装置が患者を取り巻いていることも多い。 重症患者に対するリハビリテーションは介入するタイミングを十分に考慮する必要がある。また、機械のサポートが必要な理由やどんなサポートをしているのか、更に機械稼働時に考えられる危険性やトラブルが発生した際に考えるべきことを把握しておく必要がある。生命維持管理装置が装着されている場合には、患者は何らかの形で機械と接続されている。人工呼吸器では挿管チューブ、血液浄化、補助循環ではカニューレになるが、最も注意を要する部分である。 一方、集中治療室には患者の状態を把握するのに有用なモニタリングのできる機器も存在している。どのベッドサイドにもある患者監視装置では心拍数、血圧、酸素飽和度などの情報を得ることができ、さらに循環動態を知ることのできるモニタ、また人工呼吸器では換気量、呼吸回数などが表示されており、呼吸波形では呼吸状態を知ることができ、努力呼吸の有無などを把握するのに有用である。 重症な状態から脱して安定すると、より積極的なリハビリテーションも可能になる。人工呼吸器からの離脱が難しい場合は、座位、端座位、車椅子への移乗、歩行へと進めている。こういったリハビリテーションは単に人工呼吸器からの離脱を進めるだけでなく、日中活動することで日中の覚醒を維持し、夜間に睡眠をとる環境をつくることでサーカディアンリズムを保つことができる。すなわち、せん妄の改善、予防につながる。 今回、臨床工学技士の目から集中治療室においてリハビリテーションを行う際に知っておくべきこと、注意点、及びリハビリテーション時に患者の状態の情報を与える機器の有用性について述べたい。教育講演 31 2月13日(土) 10:00~10:50 第11会場生命維持管理装置稼働下における患者のリハビリテーションを安全に行うためにEL32高知大学 医学部 麻酔科学集中治療医学講座田村 貴彦近年、集中治療室(以下ICU)における重症患者の栄養管理が注目されるようになってきている。重症患者における栄養管理は、原疾患の治療の成否にかかわる重要な支持療法のひとつであり、病態や病期に応じて最適な栄養療法が実行されれば、生命予後に影響を与えることが期待されている。Canadian Clinical Practice Guideline 2013(CCPG), ASPEN Guideline , ESPEN Guideline2009が発表され,医療現場で実践されるようになっている。この中で,経腸栄養が経静脈栄養より優れていることや,経腸栄養をできるだけ早期に始めることは、コンセンサスが得られているが、これらのガイドラインにおいても、異なる推奨がなされている項目がある。その1 つにタンパク質やアミノ酸の投与量がある。これについてCCPG では推奨なく、ASPEN では1.2-2.0g/kg/day、ESPEN では1.3-1.5g/kg/day の投与を推奨している。そこで我々は、ICU 患者におけるタンパク質・アミノ酸投与が患者予後に与える影響に関するsystematic reviewを行ったが, これらを検討した無作為比較研究はなかった。つまり、各ガイドラインで推奨はなされているものの,その推奨根拠は十分なものとはいえない。本講演では、重症患者におけるタンパク質・アミノ酸投与に関する文献を紹介し、現在までに分かっていることと,この分野における今後の課題について概説したい。教育講演 32 2月13日(土) 10:00~10:50 第12会場重症患者に必要な蛋白質の量は