第52回日 本集中治療医学会 近 畿地方会総会
 第三報 2007.4.17
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第52回 日本集中治療医学会近畿地方会ワークショップ

「Fluid challengeと低侵襲血行動態モニタリング
―輸液管理におけるモニタリングの重要性と最近のトレンド―」

座長:大阪大学医学部附属病院 集中治療部副部長 藤野 裕士
演者:慶應義塾大学 麻酔学教室 講師 小竹 良文



 血行動態モニタリングからは、患者の循 環、呼吸などの情報が得られ、重症患者の治療に当たっては必要不可欠である。特に、循環管理の2つの柱である血管作動薬および輸液のどちらをどの程度投与 するかの判断は、血行動態モニタリングから得られる情報に大きく依存している。しかし、血行動態モニタリングにも、侵襲度と得られるパラメーターの種類の 観点からみて、様々なレベルが存在する。
 中でも最も基本的なパラメーターとして、動脈圧が挙げられる。特に動脈ラインを介した観血的動脈圧測定から得られる情報は、血行動態モニタリングの基本 ともいえる。一方で、輸液バランスをデリケートに維持しなければならない場面では、動脈圧だけでは不十分と思われる臨床状況も存在する。血行動態をより詳 細に評価するための追加的パラメータとしては、CVP(中心静脈圧)やPAOP(肺動脈楔入圧)、PAP(肺動脈圧)等の圧パラメータ、および、CO(心 拍出量)やSV(一回拍出量)等の循環状況を示すフローパラメータがある。最も重要なことは、これらのパラメータを活用して、患者の総合的なモニタリング にどう生かすか、ひいては患者の治療およびアウトカムの向上にどう貢献させるかという点である。
 本ワークショップでは、血行動態パラメーターの果たす役割などの基礎的かつ教育的な情報を整理するとともに、現在市場にある最新のモニタリングディバイ スの紹介を行う。そして、各種モニタの特徴と侵襲度を考慮に入れた上で、症例によって最適なモニタリングを選択することの重要性について、検討したい。